祭りは地域をつなぐ装置か、観光資源か——過疎化時代の民俗行事
文化庁の調査では、全国の民俗行事のうち少なくない割合が担い手不足に直面している。一方で、岸和田だんじりや博多祇園山笠は参加者を増やしている。何が違うのか。
文化庁の調査では、全国の民俗行事のうち少なくない割合が担い手不足に直面している。一方で、岸和田だんじりや博多祇園山笠は参加者を増やしている。何が違うのか。
文化庁の『宗教年鑑』では信者数の合計が人口を超える一方、意識調査で「無宗教」と答える日本人は6割を超える。にもかかわらず、初詣や七五三の参加率は下がっていない。この矛盾をどう読み解くか。
「礼に始まり礼に終わる」という言葉は、道場だけでなく企業研修でも使われる。新渡戸稲造『武士道』から120年、この概念は現代にどう変形したのか。
総務省の過疎対策関連資料では、消滅可能性のある自治体が数百単位で議論されてきた。しかし、同じ集落の祭り参加率は都市部より高い。統計と現場のあいだで何が起きているのか。
日本フードサービス協会の統計では、居酒屋業態の店舗数は過去10年で大きく減少している。若者の「酒離れ」だけでは説明しきれないこの現象を、社会学の視点で読む。
2013年の無形文化遺産登録から10年。農水省の家計調査では、家庭の「和食率」は減少を続けている。保護されたはずの食文化に何が起きているのか。
2018年の法改正以降、月間残業時間は平均で約20%減少した(厚生労働省)。それでも「過労死」認定件数は高止まりしている。何が変わり、何が変わらなかったか。
金継ぎは欧米で kintsugi としてサーキュラーエコノミーの象徴になった。日本での伝統的な位置づけと、輸出された概念のあいだには、どんなズレがあるのか。
札幌の味噌、博多の豚骨、喜多方の朝ラー。なぜラーメンはこれほど地域差が大きいのか。ジョージ・ソルト『ラーメンの語られざる歴史』を手がかりに戦後史を追う。
岡倉天心『茶の本』(1906)は茶道を「不完全の美学」と呼んだ。120年後、その言葉はどれだけ有効か。裏千家・表千家の最近の発信と合わせて考える。